いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

大きな公園

思えば、私は大きな公園が好きだ。

 

子どもの頃はそうではなかったので、大人になってから好きになったのだと思う。

 

大学院生(その頃は関東に住んでいた)の頃に行った『新宿御苑』も大好きだったし、大阪に来てからは『万博公園』や『鶴見緑地公園』にこれまで何度となく訪れた。

 

きっと根が田舎者なのだろう。東京や大阪という都会の環境にいると、自然と身体が緑を欲するようにできているのかもしれない。

 

昨日は、購入予定のマンション周辺を探索する中で、徒歩数分の立地にある『服部緑地公園』を訪れた。関西最大級の自然公園だ。
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以前も一度、この公園には行こうとしたことがあったのだが、そのときは自転車で向かっている途中に雨にあい、引き返してしまった。そのため今回が初めての訪問となった。

 

予想はしていたがとにかく大きかった。園内図を確認しながら自転車で気になるところを見て回ったのだが、その規模は想像を超えるほどの大きさだった。

 

子供向け遊具は年代別に広場がつくられているようで、向こう5年くらいは娘が飽きずに遊べそうだった。アスレチックは大人の私が見てもわくわくしてしまうくらいで、娘が大きくなって一緒に遊ぶのが楽しみになった。

 

また、この日は園内の音楽堂と野外ステージにてフェスが開催されており、そこから漏れ聴こえる軽快な音楽も、私たちの気分を昂ぶらせてくれた。偶然私の好きなアーティストも出演しており、しばし聴きやすい位置に腰を下ろし、音楽に身体を委ねていた。

 

先日の台風による被害も大きかったのだろう、歩道の端には折れた木々たちが痛々しく並べられていたが、それを踏まえたとしても、やはり大自然に囲まれていると気持ちが休まっていくのを感じた。

 

お花畑や季節の草花が大好きな妻も、ところどころにある花壇や庭園を見るたびに声を上げ、胸を弾ませているようだった。テニスコートもお気に召したようで、プレイする人達を羨ましそうに見つめていた。

 

さすがに一日だけでは園内の全てを見て回れそうにないので、だいたいを見てからは、マンションから近い幼児向けの遊具スペースにて娘を遊ばせた。

 

今の近所の公園にはない充実した遊具たちに、娘も楽しそうだった。またそこで遊んでいた子ども達はみんな礼儀正しく、親もしっかりと近くで見守っていたのが印象的で、改めてこの街に住む人の良さというものを感じることができた。

 

そのように、昨日は公園で思いっきり遊び、マンション周りの環境調査としてスーパーや小学校、中学校なども見て回った。すべて自転車で移動したので、とにかく足がパンパンになった。

 

家に帰り着くと私と妻は何をする気力も沸かなかった。こんなに疲れたのは久しぶりのことだ。

 

ただその甲斐もあって、マンション購入の意思は更に固まり、揺るがないものとなっていた。おかげで今日は、安心して契約にサインすることができるだろう。

 

約束は夕方からなので、それまでは家でゆっくり過ごし身体を休めたいと思う。

 

思えば、このマンションで暮らすのもあと少しだ。そう思うとなんだか少し感慨深い。残りの時間を噛みしめながら過ごしていくことにしよう。