いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ママのいない休日

今日は娘と二人きりで過ごす。妻は友人の結婚式で、一泊二日で広島に出掛けている。

 

朝早くから家を出発した妻。玄関から出る直前、何かを察知したのか、娘が寝ぼけながらに起きてきた。自分も行く!といって泣きわめいていたが、抱っこしているといつのまにかに眠ってしまった。

 

それから約1時間後に目を覚ました娘は、思いのほかいつもの調子だった。牛乳とパンとミカンを食べ、その後は家の中で元気に遊び始めた。

 

私は娘に寄り添いながら一緒に遊んでいた。服を着させて公園に行こうと提案したのだが、今は家の中で遊びたい気分らしい。しばらく自由に遊ばせていた。

 

私は、娘の近くに寝そべっているうちになんだが眠くなってきた。次第に瞼が重くなっていき、娘への反応もにぶくなった。娘と一緒に昼寝したいなぁ、なんて思っていると、娘が私の肩をちょんちょんと叩いた。手には自分の服とズボンをもっている。

 

「おそと、いこ?」

 

そんなわけで、私たちは急いで準備を済ませ公園へと遊びに行った。外に出ると私の眠気もすっかり飛んでいった。娘の狙い通りだろう。

 

いつも週末は親子で賑わう公園なのだが、朝の9時過ぎだったのでまだ来ている人は少なかった。そのため、娘はのびのびと遊ぶことができた。

 

気持ちのよい晴天で、気候もちょうど良かった。公園の木々たちの紅葉が綺麗で、なんだか心が躍った。

 

1時間ほど遊んでいると、ぞくぞくと親子が集まってきた。土曜日なのでパパの姿が多く見られる。娘はいつものように初対面のお友達に積極的にアプローチし、気づけばひとりの男の子と一緒になって遊んでいた。

 

その子は、地面に落ちたどんぐりをバケツに集めて遊んでいた。割れていない綺麗なものを選別しているようで、帽子をかぶったのがレアものらしい。娘は毎回「これは?」とその子に聞いて、「おっけぃ」をもらったものだけを嬉しそうにバケツにいれていた。

 

しばらく遊ぶとその子とも別れ、娘は遊具エリアから離れ公園内の散策をはじめた。私も彼女についていく。なだらかな山道にウォーキングコースがあり、その脇には手入れされた綺麗な竹林があった。

 

私と娘は、しばしそのエリアで自然と戯れた。ハトを追いかけ、竹林を邁進し、綺麗な落ち葉を拾い集めた。ウォーキングコースですれ違う人達は、皆優しい微笑みを投げかけてくれた。

 

結局、公園には2時間半ほど滞在した。その後、まだ遊びたいと駄々をこねる娘をなんとか説き伏せ、帰り道にスーパーで昼ご飯を買い(そこでもはしゃいで大変だった)、なんとか家に帰り着いた。

 

娘は、昼ご飯を食べ終わると私に抱きつき寝息を立て始めた。その後はベッドに移し、今もぐっすり眠っている。午前中思いっきり遊んだから、もうしばらくは寝るのではないだろうか。

 

ということなので、しばしひとりの時間を堪能したい、ところなのだが、どうやら私にも睡魔が襲ってきたようだ。なにせ朝は早かったし、公園ではしゃいでいたのは娘だけではないのだ。

 

そろそろ娘の隣に行こうかな。娘が起きたら、また楽しい時間の再開だ。