いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

はじめてのアンパンマンこどもミュージアム

昨日は初めて神戸アンパンマンこどもミュージアムに行ってきた。今回はそのことについて書いていきたいと思う。

f:id:pto6:20180714105351p:image

神戸アンパンマンこどもミュージアムは、ショッピングモールである神戸ハーバーランドに隣接されている施設だ。私たち家族は昨日、一日中その中で過ごしてきた。

 

平日を狙って行ったにも関わらず、館内には多くの子連れファミリーが溢れていた。きっと休日であればもっと多いのだろう。しかしぎゅうぎゅうというほどではなく、遊ぶ上では不自由さを感じなかった。

 

ミュージアムの営業時間(10:00~18:00)をフルに遊んだ。館内では持ち込みでの食事がとれない為、昼食とおやつの時は一時ショッピングモールへと移動したのだが、それ以外の6時間あまりはミュージアム内で過ごしたことになる。(改めて考えると恐ろしい・・・)

 

館内は想像していたよりも広くなかった。設置されている遊具も、言ってしまえばキャラクターの力に頼りきった幼稚なつくりなものばかりだ。大人であれば、ものの30分で館内を1周し、それで飽きてしまうことだろう。

 

しかし、子どもにとってここは楽園なのである。

 

現に、昨日の娘は6時間ものあいだミュージアムの中を楽しそうに駆け回り、終始目を輝かせていた。

 

さきほど、遊具については謂わば幼稚だという書き方をしたのだが、一方で、施設の運営に対しては、統制と配慮が行き届いた、ある種の“洗練さ”を感じさせられた。

 

何度でも自由に出し入れ可能な無料ロッカーの貸し出し。これにより館内への大きい荷物の持ち込みを防ぎ、それによる混雑を抑制する。また親たちの両手をあけることによって、走り回る子ども達へのケアに集中させ、ケガ等のトラブル発生の抑止にも繋げているのだ。

 

同じように、時間内における入退出は何度でも自由、としているところにも、館内の混雑抑制と、子どもトラブルへの配慮、そして途中息抜きをしたいであろう大人達への気遣いを感じさせられた。

 

また、館内で持ち込みでの飲食を禁止しているところも、考えられた統制だと思う。それにより館内は清潔に保たれるし、お腹がすいた子どもの家族は一旦館外にでることになるので、人の停留が生まれにくい。その代わり、いたるところに給水器が備えられているので、脱水等へのケアには抜かりがない。

 

これら考え抜かれた運営を施設側がしてくれているおかげで、私たち保護者はストレスフリーで子ども達に付いて回ることができる。実にありがたい統制と配慮だ。

 

また、タイムスケジュールに沿って、アンパンマンキャラクター達の着ぐるみショーがあったり、体験型のイベント(お面作成、塗り絵、ダンス)が開催されたりと、盛り上がりどころも随所にしっかりとつくられていた。

 

加えて、予告なしにフロアに出現するキャラクターの着ぐるみ(昨日はしょくぱんまんバイキンマン、コキンちゃんに会えた)とのふれあいにも大興奮させられた。最初は着ぐるみに戸惑っていた娘も、後半は自分から積極的にアプローチできるようになっていった。

 

あとは細かい話にはなるのだが、ディズニーランドでいうところの“隠れミッキー”のように、館内のいたるところに“隠れアンパンマンキャラクターズ”が散りばめられており、それを私たちよりも早く娘が見つけるので楽しかった。きっと子どもの目線で見つけやすいように配置されているのだろう。

 

3月にオープンした『バイキン秘密基地』も、CMで見て想像していたよりもずっと小じんまりとしていたのだが、その中でも娘は楽しそうに遊び回っていた。どれも子供心をくすぐる仕掛けなのだろう。娘は次はどこで遊ぼうかと、興奮をまき散らすようにして駆け回っていた。

 

そして館内には終始、アンパンマンソングが流れているのもポイントのひとつだろう。その歌達を常日頃から口ずさんでいる娘にとっては、楽しくてしかたなかったのではないだろうか。

 

たまに知らない楽曲も流れてきたものの、大好きな曲が流れたときには、フロアの真ん中で歩きながら踊りを繰り出していた。近くにいたスタッフのお姉さんたちは、そんな娘をたくさん褒めて、可愛がってくれた。

 

いろいろと書いてしまったが、とにかく私たちは一日中、施設内で遊び尽くした。

 

妻が事前につくってくれたタイムスケジュールのおかげで、見たいショーやイベントには洩れなく参加できたし、昼食やおやつも人混みを避けスムーズにこなすことができた。(そして娘が大好きなキャラクター、かつぶしマンのロッカーも無事に確保することができた。)

 

もちろん、娘も大満足の一日だったに違いない。

 

途中で1時間の昼寝をはさんだ以外は、終始跳びはね、歌い踊り、いたるところを走り回っていた。

 

中でも最も印象に残った思い出をひとつ語るとすると、他の子ども達と一緒に前に出て踊った「たいそうの時間」の出来事だろう。

 

他の子ども達が、登場したキャラクター(こむすびまん)に夢中で、ろくに踊ろうとしていない中、ひとり誰よりも真剣な表情で音に乗り、大人顔負けのきれっきれのダンスを娘は披露していた。

 

近くにいたスタッフさん達も驚いていた。家のテレビの前でひとり練習していた努力(?)が、この大舞台でついに日の目を見たのである。


ばっちりと動画にも収めたので、何度でも娘の勇士を見返したいなと思う。幼稚園や小学校でのお遊戯会が、いまから楽しみでならない。

 

そして、昨夜家に帰ってからも、今朝起きてからも、娘は着ぐるみのバイキンマンとのことを嬉しそうに語ってくる。

 

「○○たん、ばいきんまんとタッチした。」

 

何度も何度も同じ台詞を繰り返すので、そうとう嬉しかったのだろう。娘にとってはそれが一番の思い出となったようだ。

 

そして「あんぱんまん、いこ?」と、隙あらば私たちにお願いをしてくる。最高の楽園を知ってしまった娘を、今後ごまかすのは大変そうだ。

 

またお誕生日の月にでも、連れて行ってあげたいなと思っている。