いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

再会

妻と娘に再会した。私の中で欠けていたピースがぱちりとはまる思いがした。

 

2人との対面場所は鹿児島中央駅だった。私は大阪から飛行機で、妻と娘は福岡から新幹線で鹿児島入りをし、そこで集合したのだ。私の方が早く駅に着いたため、新幹線の改札口の前で妻と娘を迎えた。

 

再会を果たしたとき、娘は寝起きだったらしく反応が悪かった。しかし、その後だんだん意識がはっきりしてくると、私のことを認識できたのか次第に笑顔になっていった。

 

最初娘は、久しぶりの対面で少し照れくさそうな顔をみせていた。しかし数分も経つと、すっかり以前と変わらないやりとりを私とはじめてくれていた。

 

17日間も会っていなかったので、しばらくはギクシャクすることも覚悟していたのだが、杞憂に終わった。私は胸をなでおろし、嬉しい気持ちになった。

 

その後は駅ビルで昼食をとり、私の実家へと向かった。最寄り駅までは妹が車で迎えに来てくれた。じぃじとばぁばは、約5ヶ月ぶりの娘との再会だった。

 

家に着いてからは、私が子供の頃に遊んでいたおもちゃで娘が遊びはじめた。その後、目の前にある公園で遊び、プールで水浴びもした。私にとっては、久しぶりに娘と触れ合える、幸せで楽しい時間だった。

 

そんな風に思いっきり遊んだので、昨夜娘はいつもよりも早く眠りについた。しかしそれゆえに、夜中に一度目を覚まし、珍しく夜泣きをした。

 

私は久しぶりに娘をあやしつけながら、懐かしさを感じていた。腕で支える重み。胸に当たるぬくもり。

 

会えなかった時間を埋めるように、私は暗闇の中で娘をしばらく抱きしめていた。

 

娘が再び夢の中へと戻れるよう、ゆっくりと身体を揺らしながら。

 

夏休みの初日はそんな風に過ぎていった。鹿児島での暑い夏は、これからが本番だ。