いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ご機嫌な娘

昨日はじぃじとばぁばと一緒に、実家の近くにある「親子つどい広場」に娘を連れて行った。

 

鹿児島市が最近つくった施設らしい。入ってみるととても綺麗で、子どもが遊ぶ設備も充実していた。

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娘はばぁばが受付をしているときからそわそわしていた。しまいには受付完了を待ちきれず、私の腕をふりほどいて、プレイルームへと駆けだしていった。

 

私はそんな娘を急いで追いかけた。じぃじとばぁばも後に続く。そんなふうにして、娘の後を追いかける時間がはじまりを告げたのだった。

 

おままごと、ブロック、すべり台、絵本、パズル・・・。娘はいろんなおもちゃで遊び回っていた。しかし、もっとも声をあげはしゃいでいたのは、じぃじとの「隠れ鬼ごっこ」だろう。

 

娘はじぃじのことを少しだけ怖がっている。なぜだか以前から、鹿児島のじぃじ(つまり私の父)に対してだけは、緊張してしまうようなのだ。

 

それゆえに、なかなか娘の方から父に近づこうともしないし、触らせようともしない。福岡のじぃじ(妻の父)の場合は、ふたりだけでお風呂にも入れるので、すごい違いようである。

 

父は娘を喜ばせようと、声もリアクションも大きくするので、もしかしたらそれで娘を怖がらせているのかもしれない。そう思うと、父のことが不憫に思えてしまう。

 

しかし昨日はそんなじぃじと、娘が楽しそうに遊んだのである。じぃじは、娘が自分を怖がり逃げることを逆手に取り、「隠れ鬼ごっこ」を自ら仕掛けたのであった。

 

部屋の片隅に隠れ、娘が探しに来ると(怖いけど、じぃじのことは気にはなるのだ)、いきなり飛び出て追いかける。

 

娘はきゃっきゃと声をあげ、楽しそうに逃げ回っていた。「ぱぱ、ぱぱ、ぱぱぁ~」と私の元へと走ってくる娘。その満面の笑顔も私はばっちり動画に収めることができた。

 

その遊び以来、娘とじぃじとの距離はぐっと近づいた。そして少しずつ、娘の方からもじぃじに話しかけるようになっていった。この調子なら、鹿児島から帰るときまでには仲良しになれるかもしれない。

 

娘は施設から家に帰ると、電池が切れたように眠りについた。結局2時間近く眠った。まぁあれだけはしゃぎ回れば無理もない。

 

娘が起きてからは皆で夕飯を食べた。これも娘は嬉しかったに違いない。大好きな餃子をじぃじがたっぷりと焼いてくれたのだ。

 

しかもその餃子というのが、いつもは食べられないくらいのお高い餃子だった。なんでも鹿児島の黒豚が入っているらしい。娘は結局その餃子を6個も食べてしまった。あまりにぱくぱく食べるので、みんなが心配してしまったくらいだった。

 

ちなみに私も何個食べたかわからない。少なくとも娘の倍は食べているだろう。その他の料理も、母が私の好きなものばかりを作ってくれたので、私にとっても大満足な夕食だった。(改めて実家の良さをしみじみと感じた。)

 

その後は、思いっきり遊び、思いっきり寝て、思いっきり食べた上機嫌の娘によるワンマンライブショーのはじまりだった。家からもってきた「おうた絵本」を使って、娘が歌と踊りを皆に披露したのだ。

 

昨日は「しゃぼんだまとんだ」と「ねこふんじゃった」がお気に入りだったのか、何度も繰り返し、得意げに歌と踊りを見せていた。私たちは皆でそんな娘に付き合い、曲が終わる毎に拍手をして、更に娘を上機嫌にさせていた。

 

娘はもうすっかり鹿児島の実家にも、じぃじとばぁばにも慣れたようだ。私と妻も、いつも家で見ている娘そのものの姿が見せられて、とても嬉しい気持ちだった。

 

さて今日は、じぃじとばぁばと一緒に鹿児島水族館へと遊びに行く。そしてその後は妹夫婦とも合流し、レストランで夕食を食べる予定だ。

 

鹿児島におけるメインイベントとなるので、娘には思い出に残る一日を過ごしてもらいたい。

 

また今日も暑くなりそうだ。