いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

虫刺され

娘の虫刺されがひどい。

 

この夏どこかへ遊びに行くたびに、彼女の身体には新しい虫刺され跡ができる。まるでスタンプラリーのようだが、そのように喜ばしいものではない。

 

幼児全般がそうなのか、彼女の血液型によるものなのか、要因についてはわからないが、娘の血液はとにかく蚊たちに愛されているようだ。(しっかりと虫除け対策はしているのにな・・・)

 

また、これも子ども特有のことなのかもしれないが、蚊に刺された部分は、びっくりするくらい大きく炎症してしまう。見ているだけでも痒そうで堪らない。

 

私たちはそんな炎症を目にするたびに、子供用ムヒを塗ってあげる。娘もそのルーティーンに気がついたのか、最近では新しい箇所ができるたびに、娘の方からここにムヒ塗ってと、お願いしてくるようになった。

 

まぁ、これだけで済めばよいのだが、実は一番やっかいなのがその後の話だ。

 

娘は痒くて仕方ないのだろう、気がつけば虫刺され箇所を掻きむしってしまう。テレビを見ながら、寝っ転がりながら、歩きながら。手持ち無沙汰になると、ついボリボリと掻いてしまうのだ。

 

特にカサブタができかけの所が痒いらしい(大人と同じだ)。せっかくカサブタができたのに、それが破かれ、生々しい皮膚と血が再びでてきてしまう。もとの虫刺され跡よりも、大きなキズになってしまうのだ。

 

そうなると、そのキズが治るまでは更に時間を要するようになる。そしてそこに再びカサブタが出来た頃には、また引っ掻いて・・・と、終わりのない悪循環に陥ってしまうのだった。

 

とにかく現在、娘の身体にはそのようなキズが無数にある。それらには引っ掻き防止のために絆創膏を貼ってみてはいるのだが、効果はいかほどであろうか。

 

「夏に遊び回った勲章」として、誇らしい気持ちがないわけではないが、やはり女の子なので身体のキズには気をつかう。夏の終わりまでには、しっかりと元通りになればいいのだけど。

 

ただ、そんな心配をしつつも、今日も外へ遊びに出かけるだろう。

 

妻が2日間、家で療養に努めたことで、無事体調が回復できたようだ。今日は久しぶりに3人でお出かけすることにしよう。 

 

夏休みもあと3日間。

 

今日は勲章を増やさずに、思い出だけを増やして帰ってこられるだろうか。