いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

トトロの魅力

娘はトトロが好きらしい。昨夜、何の気なしに『となりのトトロ』を観ていたのだが、娘の興奮具合がすごくて驚いた。

 

娘はまだお話を理解できない。そのため教育テレビなどにおいても、歌や踊りのパートは一生懸命みるのだが、劇や物語の部分は退屈そうにしてテレビの前を離れることが多い。

 

しかし、こと『トトロ』の映画に関しては、しっかりと物語に集中して観る。理解しているとは思えないのだが、メイやサツキの一挙手一投足に興味を持ち、見守るように画面を見つめているのだ。

 

マックロクロスケがぞわっと出てくるところは、一緒になって身を震わせ、誰かが大きな口を開けて驚くと、娘も口を開けて目をまん丸にしていた。

 

そのなかでも、やはりトトロ(大、中、小)が出てくるシーンは興奮が最高潮となる。

 

まずはどんぐりを辿って、中小のトトロをメイが追いかけるシーン。娘は画面の端を移動するトトロをみつけるたび、「あ、ととろ、いた!いた!」と大声で叫び喜んでいた。

 

次に大樹の穴に落ち、大きなトトロと出会うシーン。トトロにコチョコチョするメイと一緒に「ことことこと」と自らの手も動かし喜んでいたのだが、トトロが大きな口を開けると、ビクッとなって一瞬固まっていた。まさにメイの視点で楽しんでいるのだろう。

 

また、雨降りのバス停で大トトロが登場するシーンでは、「あめ、ざーざー」と言って、傘をもつトトロを嬉しそうに見つめていた。大量の雨粒を落とすくだりでは「わー、ぴちょん、たくさ〜ん」と言ってとても興奮していた。

 

その後、猫バスの登場では「あ、にゃんにゃん、おっきぃ~」と言い、庭に埋めた種をトトロ達と一緒に大樹へと育てる(『夢だけど夢じゃなかった』)シーンでは、一緒になって腕を突き上げ、画面越しに木々達へと魔法をかけていた。

 

途中からは早送りして、トトロのシーンのみを観せるようになったが、それでもトータルとして物語を観ていた時間はとても長かった。

 

改めてこんな小さな子ども(2歳児)までをも魅了してしまう、『となりのトトロ』の凄さを実感することができた。

 

ちなみに、少し気になって調べてみたのだが、大・中・小のトトロはそれぞれ大「ミミンズク」中「ズク」小「ミン」という名前らしい。

 

中トトロが可愛くて好きだな、なんて思ってたのだけど、設定によれば600歳を超えているとのこと。(大に至っては1000歳超)

 

これからは『お隣のズクさん』って呼ばなきゃだ。