いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

おおかみ娘

たまには娘のいけないところについても書いてみる。

 

ついつい良い面ばかりを書いてしまうのだが、当然、娘にも改善してほしい点はいくつかある。

 

そのなかでも、特に私が良くないなと思っているのは、小さな嘘をつくところだ。

 

「ぱぱ、う○ち、したよー」

 

そのように、娘はう○ちをしたとき私に報告をしてくれる。その報告を受けると、私はすぐにおむつを替えてあげる。時間が経てば経つほど汚れてしまうので、報告をくれるのは大変ありがたいことだ。

 

ただ良くないことに、う○ちをしていないのに「したよー」と嘘をつくときがある。彼女がなぜそんな嘘をつくかと言うと、おむつ替えのときだけ私のスマホを触ることができるからだ。

 

あまり胸を張って言えないことなのだが、私は娘に大人しくしてもらいたいとき、スマホを手渡すようにしている。私がお尻を拭き、おむつを履き替えさせている間、彼女はスマホをいじり動画を見ることができるのだ。

 

このスマホいじりをしたいが為に、彼女は嘘をつくようになった。

 

なんとも単純で子供らしい嘘だとも思うのだが、やっぱり嘘をつくのは良くない。更に言えばその目的もいただけない。

 

私としても、スマホを渡す習慣をつけたことへは反省している。そりゃ娘にとってみれば、どんなオモチャで遊ぶより、スマホを触る方が刺激的で面白いだろう。

 

また、この「したよー」以外にも、同じように些細な目的の為に娘が嘘をつくことがある。どれも嘘がばれるとペロッと舌を出し、娘は「ばれたかー」という感じの笑みを浮かべる。

 

このような嘘をなんとかやめさせたい。平気で嘘をつくような子にはさせたくないからだ。

 

ただ、娘もイタズラ半分でやっているのだろうし、強く叱るのもなんだが違うような気もしている。とはいえ、叱る以外に手はないのだけれど。

 

「ぱぱ、う○ち、したよー」

 

私はそう呼ばれたときの「やれやれ」感が好きだ。まったくしょうがないなー、と腰を持ち上げ彼女の元へと行く時、なぜだか使命感のようなものを抱いている。

 

なんであれ娘に求められ、それに応えられる喜びを感じるのだろう。私はおむつを開き、不快感を与える元凶との対峙に覚悟を決める。

 

そこに何もなかったときの切なさと言ったら・・・。