いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

救急病院へ

昨日は慌ただしい帰宅となった。

 

帰り道に妻から連絡があり、娘がケガして病院へ行ったことが告げられたのだ。緊急事態で夕食の準備ができていないので、家族分のお惣菜を買ってきてほしい、と。

 

私はスーパーで夕食を買いそろえ、急いで家へと向かった。娘は妻に抱かれていた。その唇がぱっくりと割れ、赤々とした血がこびりついている。

 

経緯を聞くと、仲の良いママ友親子と子連れ用カラオケBOXにて遊んでいたところ、子ども同士がもつれて倒れ、近くにあった棚の角で口を切ってしまったらしい。

 

その後、救急病院へと連れて行くと、診察の前に親切なお医者さんに診てもらえ、「深い傷ではないので、治療せずとも自然と治ります」と診断され、ひとまず安堵を得て家に帰ってきたらしい。

 

キズを見ると確かに表面は派手に切れているが、その傷は深くまでは達していないように見えた。娘自身も少し唇を気にしているものの、あとは普段通りにケロッとしている。私もひとまず安心することができた。

 

もつれ合った子は娘より身体が大きく、パワーもある。厳密に言えばその子が押し倒す形で娘がケガを負ったらしいのだが、幼い子ども同士のことをとやかく言ってもしかたない。監督不行き届きという面でママ達に非があることは、本人達も重々認識しているようだった。

 

その後、相手の父親から謝罪の電話をいただいた。前に家族で遊びに行ったこともあり面識があったので、終始和やかな会話となった。電話にて話しながら、ケガをさせた側の親も相当ツラいだろうな、と思った。

 

今回だって被害者と加害者が逆になる可能性は十分にあり得たし、今後においてもそうだ。今回のように軽いケガですめばいいが、大きなケガだったら・・・。どちらの立場でも考えただけで恐くなってしまう。

 

結局は「今まで以上に気をつけよう」しか対策はない。もっと具体的なことにまで落とすと、予想外の行動をし得る「子ども×子ども」の場面においては細心の注意を払おう、というのがせいぜいだろう。

 

妻も午前中からのお出かけ(病院に検診結果の受け取り→娘のインフル予防接種のため別の病院へ)から、娘のケガによる緊急対応で相当疲れたようだ。

 

ケガした直後は、娘の口からボタボタと血が流れたようで、その恐怖や不安との戦いもあっただろう。一緒にいたママ友も手が震え、相当にこたえていたようだ。

 

なんにせよ、とりあえずは大きなケガではなくてよかった。数週間くらいはキズが目に付くかもしれないが、それ以降は綺麗さっぱり治ってくれることを願っている。

 

一瞬の気の緩みで日常は慌ただしいものへと変わる。そのことを改めて痛感した出来事だった。私たちで娘のことを守ってあげなければ。