いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

小さな前進

娘の病状が少しだけマシになった。

 

昨夜も、妻が病院をハシゴまでして駆けずり回ってくれたのだ。娘も採血に点滴に診断に、さぞ恐かったことだろう。よく頑張ってくれたと思う。

 

病院に行くまでは相変わらず39度台の熱が続き、ほとんど何も口にできない状態だった。2日連続で同じ病院へと妻が連れて行ってくれたが、本当にただの風邪なのか?という疑念が頭から離れなかった。

 

そこで、セカンドオピニオンとして別の大きな病院でも診てもらうことにした。そこでも血液検査をして、栄養と水分を補給するため解熱剤と共に点滴で流し込む。

 

検査の結果、やはりただの風邪だということだった。前の病院には悪いが、これでやっと不安が解消された。複数の医者に診てもらい同じ診断を受けるというのは、患者にしてみれば大きな安心材料だ。

 

点滴の途中、娘は泣き疲れて寝てしまったらしい。妻も気が張り詰め、さぞ疲れていたことだろう。二人とも本当によく頑張ってくれた。

 

家に帰ると、点滴が効いてきたのかオモチャで遊ぶ元気と食欲が戻ってきたらしい。久しぶりに笑顔がでたので写真も撮って送ってくれた。まだ少し弱々しいけど、たしかに口元には数日ぶりの笑みが浮かんでいる。

 

あとは水分補給し、抗生剤を飲むこと。ここからは治療に専念する。週末には九州から大阪までの新幹線移動も待っているので、それまでに回復させたいところだ。

 

でもとにかく、少しだけ安心することができた。

 

笑顔の写真が送られてくるまで、私はひとり大阪の家で悶々と、不安ばかりを募らせていた。私にも何かできないかと気持ちばかりがあせって、かけっぱなしだった洗濯物をわけもなく畳みはじめる始末だった。

 

このまま順調に回復してほしい。元気になった暁には、頑張った娘に何かご褒美を買ってあげるつもりだ。そしてたくさん頭を撫で、ぎゅっと抱きしめてあげたい。