いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

褒められたときのリアクション

娘が褒められたときのリアクションは大きく3つある。

 

1つめはドヤ顔。

 

自ら「ほら、みて、すごいよ」と言ってアピールしてくる。こちらが「凄いねぇ」と言うと「すごいっしょー」と返し、ふんふんふん♪と鼻歌を鳴らす。パズルをひとりで完成させた際などによく見られるリアクションだ。

 

2つめは照れ顔。

 

高揚した表情でてくてくと近づいてきて、少し控えめにアピールをする。「うわぁ、凄いね」と言うと、照れたようにはにかみ、心なしか頬を赤らめながら口の両端をもち上げる。身体もくねくねさせる。ブロックで超大作を作った際などに見せてくれるリアクションだ。

 

3つめは澄まし顔。

 

これについてはアピールもしてこない。彼女自身、これをやれば「凄く」て「偉い」ということがわかっており、必ず褒められるという確信のもと、平静を装って遂行される。私たちが褒めても一切のリアクションをとらない。淡々と所作をこなし、颯爽と去って行く。

 

我が家では娘にドライヤーをかける時だけタブレットで動画を見せているのだが、髪を乾かし終わり「お終いにして」と頼んだ時に、娘自らでタブレットを閉じ「おしまい」できた際などにとるリアクションだ。

 

どのパターンも子供らしくて実に可愛らしい。

 

中でも私のお気に入りは澄まし顔だ。大人の私でも気持ちがわかる。本当に誇らしいことをしたときは、照れくささも相まってそっけない態度をとってしまうものだ。

 

でも内心では、去り際の後ろ姿まで意識していたりして、キザな自身に酔いしれていたりもする。

 

次はどんな顔を見せてくれるかな。私はそれを楽しみにしながら、彼女の褒めるべきところを日々探している。