いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ひとりでできるもん

娘は最近なんでも自分でやりたがる。

 

たとえばパジャマを着るのもそうだ。お風呂上がりに私が着させようとすると服を奪い取り、「じぶんでできう!」と言って、ふんふんと鼻息を鳴らす。

 

そして早速、前後反対にして頭を突っ込もうとするのだった。私は彼女の自尊心を傷つけないよう気をつけながら、正しく着られるよう手を添えてあげる。

 

ズボンも同様だ。ただ最近だと、両足を片方に突っ込むということは少なくなってきた。実際のところ、着る技術は少しずつだが、確実に上達していっているのだ。

 

そんなふうに娘は、何事もまずは自分でやりたがる。しかし、できないと判断したときの切り替え方は潔い。

 

たとえば娘は、小さなボタンはまだ自分ではつけられない。そんなとき彼女は、一度は挑戦してみるものの、できないとわかればすぐに「むずかしい」「むり」「ぱぱやって」と、私に協力を仰いでくるのだ。

 

なんだかそこらへんの判断が自分に似ていて微笑ましく思う。あくまで得られる「成長」と「結果」のバランスが大事なのだ。自己成長の為、定期的にチャレンジはするが、毎回毎回の結果も確実に欲しい。そして上達の為にも、できる人のやり方を見させてもらった方が早い。


はたして、娘が本当に私と同じ事を考えているかは不明だが、もしかしたら遺伝子レベルで、私の基本的な考え方を受け継いでいるのかもしれない。どちらにせよ、結果として同じような判断をしていることに違いはない。

 

これからも娘には、要領よく物事を覚えながら、うまく周りの人にも頼って、世の中を渡り歩いてほしい。

 

ちなみに、娘は昨日からプレ幼稚園に通い始めた。これからはどんどん社会との接点が増えていくのだろう。ただでさえストレスの多い現代だ。しなくていい苦労は、うまくやることで切り抜けてほしいなと思っている。

 

ただパジャマを着ている娘を見ていただけなのに、そんなところまで考えるに至った。でも、娘よ、頑張れ。