いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

5月はこんなにも暑かったか

暑い。はたして、5月とは夏だったろうか。

 

昨日はその気温を見誤り、昼過ぎに家を出た後になって急遽予定をひっくり返し、室内中心の過ごし方に変更した。殺人的なその暑さに、外で遊んだら死んでしまう、そのような恐怖心を抱かされてしまったのだ。

 

今日はその反省を活かし、午前中から行動を開始した。妻が近くの緑地公園でテニスサークルの活動があったので、それにかこつけ娘と公園遊びに出かけたのだ。

 

一日中娘を家に閉じ込めるのは難しい。それゆえ、まだ涼しい午前中のうちに思いっきり遊ばせる狙いだった。

 

それでも、太陽の日差しは強烈で真夏並だった。昼過ぎが“殺人的”だとするならば、午前中は“暴力的”くらいか。たしかに幾分かはマシだが、気をつけなければ致命傷を受けることには違いない。

 

私は水筒にいっぱいのお茶を入れ、娘に帽子を被せ、外に出陣した。テニスコートでラケットを振る妻を確認した後は、娘と一緒に近くの遊具で遊びはじめた。

 

水筒のお茶はあっという間になくなった。

 

この暑さのせいか、いつもより子供たちは少なかった。それゆえに娘は駆け回り、いつもなら行列ができているすべり台を、独占するかのように何度も滑っていた。

 

私は自動販売機でお茶を買い、娘に飲ませた。緑茶だったので、娘は「にがい」と言いつつも、がぶがぶと飲んでいた。その間にも娘の額には汗が流れている。ぺったりと張り付いた前髪は、しなびた海苔のようだった。

 

その後、妻のテニスが終わったので一緒に家に帰った。昼食を食べると、娘はほどなくして昼寝に入った。理想的な展開だ。私と妻は録りためていたドラマを見て、ゲームをしながら穏やかな午後を過ごした。

 

それにしても、猛暑の休日はどのように過ごしていたっけ。今のうちからいくつかのバリエーションを持っておかねば。プール?いや、それはさすがに早過ぎるかな。