いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ミスタードーナツで夕食を

昨日はショッピングモールで半日を過ごした。

 

娘が適度に寝てくれたおかげで買い物も捗り、彼女が起きてからはオモチャ屋さんで遊ばせることもできた。

 

夕方となり、食事をとることにした。数時間前におやつを多めに食べていたこともあり、気分としてはガッツリというよりは、ぺろりと食べられる何かを欲していた。

 

そこで、おやつの際に店の前を通った、ミスタードーナツが私の頭をよぎった。普段見慣れている店舗の雰囲気とは異なり、パスタやピザも大々的に推されていて、どこかレストラン然とした佇まいをしていた。

 

そのときの気分にも合っていたし、休日ならではの遊び心も顔を出し、私たちはミスドで夕食をとってみることにした。そのことを告げると、娘は大いに喜んだ。それにより、普段なら駄々をこね時間のかかるオモチャ屋さんからの退却も、すんなりと事が運んだくらいだ。

 

ミスドの店内は人がまばらだった。日中は行列ができるほど賑わっていたのに、さすがに夕食でここを使う人は少ないようだ。私たちは4人席を確保し、その後でメニューを決めに行った。

 

まずは食べたいドーナツを各自選んだ。娘もすでに心得ている様子で、ポンデリングとイチゴ味のドーナツを指さした。私もいつものものを選ぶ。ポンデリングとエンゼルクリームだ。前者は、娘と半分こすることにした。

 

その後はピザとパスタだ。ピザはマルゲリータ、パスタはカルボナーラにした。私は注文を妻に任せると、娘をつれて席へと戻った。数分後、まずはドーナツだけを持って妻がテーブルへと戻ってきた。

 

おしぼりで手を拭いた娘は、まっさきにポンデリングへと手を伸ばした。妻曰く、食べるのは初めてらしいのだが、もしゃもしゃと勢いよく口に詰め込んでいく。

 

私も半分食べるつもりだったのだが、結局はそのほとんどを娘がひとりで食べてしまった。仕方ないので、私はエンゼルクリームを2倍の時間をかけ、大事に食べた。

 

しばしそのようにドーナツを食べていると、残る料理が届いた。カルボナーラマルゲリータだ。ミスドでパスタを食べるのは初めてのことだったので、私はまずはカルボナーラから食べてみることにした。

 

はっきり言えば、しごく想定内の味だった。私の好みでいえば、もっとチーズが主張を潜め、クリーミーさを際立たせたカルボナーラの方がよいのだが、まぁ、これはこれで美味しかった。

 

次は本命のピザだ。以前、別の場所で一度だけ食べたことがあるのだが、そのときはあまりの美味しさに仰天し、続けざまに2枚も食べてしまったという代物だ。

 

そのため、今回は前回よりも1つサイズを上げてMにしていた。窯で焼かれた熱々のピザからは、香ばしい匂いが立ち上る。私と妻はすぐさま一切れずつ手を伸ばし、そのとろけるチーズをうまく口に押し込めながら、舌鼓を打った。やはりこのピザは何度食べても美味い。

 

そんな様子を見ていた娘は、手にもったイチゴ味のドーナツを置き、自分もピザを食べたいと主張してきた。妻は娘の皿にも一切れのピザを入れてあげた。娘はチーズの乗った部分ではなく、縁の生地が膨らんだ部分が食べたかったようで、そこをむしゃむしゃと食べていた。

 

ピザはあっという間になくなった。私たちは高い満足感に包まれながら、ミスドを後にした。コスパも悪くないし、こんな夕食もたまにはいいよなと思った。

 

それにしてもあのピザだ。文章を書きながらまた食べたくなってしまった。さて、最寄り店はどこだったかな?