いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

つかのまの

はじめに断っておくが、今日の日記は短い。

 

今週に入ってからというもの、なかなか娘との時間が作れなかった。残業があったり、研修帰りで疲れていたり、昨日にいたってはフットサルで帰りが遅かった。

 

また最近では少しずつ、娘を早く寝させようとも取り組んでいるので、なおさら娘とのすれ違いが生じていた。

 

そんな中迎えた今朝。私はいつものように、早起きしてひとり寝室から抜け出し、リビングで日記を書こうとしていた。その前にトイレへと入る。すると、そこから出ようとしたとき、ガチャ、と寝室の扉が開く音がした。

 

見ると、娘が瞼を擦りながらそこに立っていた。娘は私を見つけると嬉しそうに微笑み、全体重を預けるかのように、私の足に抱きついてきた。

 

そこから私は、娘を抱きかかえ寝室へと戻った。あまりに早起きなので、もう少しだけ寝させてあげようとしたのだ。しかし早寝の影響もあり、娘の目は冴えている。

 

そして、嬉しそうに私にじゃれてくる娘の頭を撫でているうちに、私の中にも、なにか温かいものがじんわりと満ちていくのを感じていた。

 

私は意を決して、娘と共にベッドから立ちあがった。そのあとは人形とカートで遊び、バルーンボールを投げ合いっこし、隣に座ってヨーグルトを食べた。

 

時間にして1時間弱だったが、なんとも充実した、至福のひとときだった。

 

会社に行くギリギリまで私たちは遊んだ。娘は「あとすこし」「まだだよ」「いかないで」と散々言葉を尽くしたあげく、床に寝そべり通せんぼしたり、私の足にしがみついたりして、私を引き止めようとしてくれた。

 

終いには、大粒の涙を流して泣き出してしまった。その後は妻にフォローに入ってもらい、家を出る時には、なんとか笑顔で「いってきます」を交わすことができた。

 

そして今、私は通勤電車の中でこれを書いている。

 

今日も残業で帰りが遅い予定なので、朝だけでも娘と一緒に過ごせてよかった。あと2日、頑張って働けば週末がやってくる。それがせめてもの救いだ。週末は時間を気にせず、思いっきり娘と遊ぼう。

 

思いの丈を綴る内に、思いのほか長く書いてしまった。