いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

ベランダにテント

ベランダにテントを張って、皆でお弁当を食べた。

 

3連休の最終日。今日は家でゆっくりと過ごす予定だったので、せめて少しでも娘に喜んでもらうため、そのようなランチを開催したのだ。ちなみに妻のアイデア

 

妻が可愛いお弁当箱に、顔つきのおにぎり、卵焼きやウインナーをつめる。私はベランダにテントを立て、シートを敷き、その中に小さな棚とテーブルを置いた。娘はたちまちできあがった小さな家に、とても嬉しそうな声をあげ、はしゃいでいた。

 

テント内の天井にはBluetoothスピーカーを置き、夏らしいポップな曲をかけた。少し暑かったので、扇風機もベランダへと出して、テントの方に風を送った。準備をすませ皆で入ると、ワクワクした気持ちになった。

 

妻の作ったお弁当を開ける。娘は「うわぁ~おいししょ~」とテンションの高いリアクションをとり、いつもよりも嬉しそうに、おかずにかぶりついていた。私と妻も、おにぎり等を頬張りながら、しばしベランダであることも忘れ、リラックスした時間を過ごした。

 

もっと暑ければ、今日からベランダプールも解禁しようかとも思っていたのだが、それはまた今度にしよう。慌てることはない。夏はまだまだこれからなんだから。

 

お弁当を食べ終わると、娘は部屋へと戻り、ひとりブロックで遊びはじめていた。こんなふうに、すぐに家へと帰れるところもベランダ遊びの良いところだ。

 

私がテントを畳み、収納用の袋へと仕舞うと、そこは何事もなかったかのように、ただのベランダへと戻った。さっきまでのワクワク感が、なんだか不思議に思えた。