いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

自然を浴びる贅沢な時間

昨日は家族で万博記念公園に行ってきた。

 

無料開放デーだったからだ。本当は開催されていた『ロハスフェスタ』も覗いてみるつもりだったのだが、人が多かったこともあり、結局は入らなかった。

 

公園に入ると娘がベビーカーで昼寝を始めたので、私と妻は興味の赴くままに公園内を歩いた。とても気持ちの良い快晴で、公園内の緑が輝きを放っていた。

 

広々とした芝生エリアにまでやって来ると、私と妻は、自然がつくりだす神々しいまでの光景に、ただただうっとりとさせられてしまった。

 

ところどころに立つ木々が芝生の上に影を落とし、くっきりとした陰影をつくっていた。それを遠くから眺めていると、鮮やかなグラデーションを描いているように見えるのだ。美しい海が「濃い青」と「薄い青」を用いて、魅惑的な模様を描くかのように。

 

私たちは適当なベンチに腰をおろし、そこから見える風景を、ただただぼんやりと眺めることにした。

 

低空に浮かぶ太陽が、木々の足元に横長の陰を描いていた。手前の河原にはすすきが生え茂み、小川の水は陽の光に反射してキラキラと眩しかった。

 

風は少しだけ冷たかったが、それを見越して厚着をしてきたお陰で、まどろむくらいに心地よかった。

 

贅沢な時間の過ごし方だよね。妻とはそのように価値観を確かめ合い、囁くような音量で、眼前の景色を見つめながらに会話を交わした。とても穏やかな時間だった。

 

有料公園は自然の手入れが行き届いているから好きだ。こんな素敵な公園を有する我らが吹田市が誇らしい。