いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

少し残念なひな祭り

昨日は家でひな祭りを行った。

 

ただ結論をいえば、少し残念な結果となった。私は業務をなんとか終わらせ定時帰社を勝ち取り、妻も体調が万全ではない中、娘と寿司を手作りするなど準備してくれていたというのに。

 

三段飾りの雛人形は週末に妻と設置していたし、娘が幼稚園で描いてきたお雛様の絵もあった。準備は万端。賑やかに夕食が始まった。

 

最初はにこやかに食事が進んでいた。娘のつくったイクラ軍艦巻きも美味しく、みんな笑顔で舌鼓を打っていた。悪い空気が流れ始めたのは私が食べ終わったくらいだ。娘のお皿に乗せられた物たちが、全然減っていないのである。

 

「手遊びをせずに早く食べなさい」。最初は軽い注意だったが娘は言うことを聞かず、最終的には私も妻も怒り心頭になった。その後、娘をひとり椅子に座らせたまま私たちは食卓を離れたが、娘はちょくちょく席を立ち、いつまでたっても食べ終わることができなかったのである。

 

私たちは怒り、娘は泣き始め、ひな祭りの空気では完全になくなった。写真も食事始めに撮ったきりで、雛人形の前での撮影や、ひなあられや菱餅を楽しく食べることもできなかった。

 

平日の中、幸いにも時間がとれたというのに、この結果に、私と妻は心底がっかりしていた。

 

前々から食事が苦手な娘。どうやったら躾けられるのだろうか。改めて妻と話すことになった。飴と鞭の塩梅が、本当に難しいなと思う。