いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

カブトムシ羽化

飼っていたカブトムシがついに羽化した。

 

計6匹を育てていたが、結局大人にまで育ってくれたのは3匹のみであった。途中でお別れした幼虫たちは公園の土に娘と埋めにいった。

 

とはいえ幼虫から成虫まで育て上げたのは、私にとってもこれが初めての経験だ。日々観察をしていただけで、とくに世話を焼いていたわけでもないのだが、それでもやはり達成感を抱いてしまう。

 

嬉しさもひとしおなのだが、少しだけ予想を裏切られたことがおきた。生き残った3匹がすべてがメスだったのである。

 

カブトムシといえばその雄々しい角が象徴的だ。確率的にも1匹くらいはオスがいるだろうと高をくくっていたが、総スカンを食らってしまった。やはりメスの方が生物としての生命力が強いのだろう。

 

正直にいうと少しだけ残念がっている。やっぱりあの角をつまみあげ、娘ときゃっきゃと盛り上がりたかった。妻もつがいで飼って産卵までを娘に観察させたいといっていたので、残念がっていた。

 

「こうなったらオスは成虫で捕まえるしかないね」

 

妻からの指令がおりた。それは私としても望むところだった。とたんに夏のタイムリミットが気になりだす。夜の緑地公園はまだ訪れたことがないので、この夏のどこかで挑戦したいなと思案している。

 

残ったカブトムシたちを育てられるよう、コーナンに餌などの飼育道具一式を買いに行った。まだ彼女らは羽を乾かしている段階にあるが、それもおわり土から這い出てきたら、娘と大切に育てよう。