いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

2020-01-09から1日間の記事一覧

わたしたちが孤児だったころ

カズオ・イシグロの『わたしたちが孤児だったころ』を読了した。作者の5作目にあたる長篇小説となる。新年最初の読書として、信頼を寄せるイシグロ作品を選んだ。読み始めてすぐにその判断が正しかったことを悟る。相変わらずに澄んだ筆致で、冒頭からその世…