娘はどんどんわがまま娘になっているようだ。
昨日もテレビ電話越しから、そのわがままっぷりが伝わってきた。年齢を考えても、いわゆる“いやいや期”に突入しているのだろう。
やんちゃに走り回っては、目につくものを荒らし散らし、怒られたらへそを曲げ、わめきながら駄々をこねる。
それをひとりで制さなければならない妻は大変だろう。日中はじぃじとばぁばも面倒を見てくれるようだが、夜は妻がひとりで娘の相手をしなければならない。
しかしそんな娘であっても、現在約2週間も娘と離ればなれになっている私からすると、ただただ可愛くて仕方ない。
あと2日後についに再会できるのだが、会ったら最後、私はメロメロになり、彼女のわがままを何でも聞いてしまうだろう。
すると娘もさらに調子に乗り、今の3倍くらいはわがままに拍車がかかるのではないだろうか。
もっと言うと、明後日から娘たちは、今いる妻の実家(福岡)から私の実家(鹿児島)へと移動する。それゆえ、また新しいじぃじとばぁばが、娘を迎えることになるのだ。
こっちのじぃじとばぁば(つまりは私の父と母)も、とうぜん久しぶりに再会する孫を、さんざん可愛がり、甘やかすことだろう。
そうすると、娘はさらに持ち上げられ、2人ぶんで6倍くらい、わがままに拍車をかけるだろう。
私のもいれると合計9倍。娘のわがままにそれだけの拍車をかけることになるのだ。
つまり、数式で表すとこうなる。
わがまま×拍車×9 = わがまま拍車9
≒ わがままはくしゃく
≒ わがまま伯爵
・・・・・だれだ?
ぱっと頭に浮かんだのは、アンパンマンに登場する「カステラ男爵」の顔だった。
ちなみにこの「カステラ男爵」、娘のもっている絵本に登場するのだが、それを見るたびに娘は指をさし「あ、ぱぱ!」とはしゃぐ。
私はこんな立派な口ひげは生やしていないので、どこをみて娘が私に似ていると言うかはなぞである。しかし妻曰く「なんとなくわかる(笑)」とのことだった。
さて、話が大きく脱線してしまった。元に戻そう。
つまり、私が何を言いたかったかというと、
2日後には娘のわがままに9倍の拍車がかかり、娘は「わがまま伯爵」になってしまう。しかしそれは私こと「カステラ男爵」と瓜二つで、やっぱり私たちは家族だな、とその絆の深さを再確認することになるのだ。
そして、「伯爵」は「男爵」の2つ上のランクにあたる(ネット情報)らしいので、私は娘に頭が上がらない。そうすると「わがまま伯爵」のわがままに更に拍車がかかってしまう、ということになるのだ。
・・・サミシクテ、アタマガヘンニナッタカナ?