いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

今日からまた。

なにもかもが久しぶりだった。

 

それでも家族3人で過ごす時間は、すぐに歯車が噛み合って違和感なく生活の中へと溶け込んでいった。約2週間、離ればなれになっていたのが嘘みたいだ。きっとこれが家族というものなのだろう。

 

家に帰り着くと、娘は久しぶりのオモチャを前に興奮し、私の手を引いて一緒に遊ぼうとせがんだ。私も喜んでその役を買って出る。和やかで愉快な時間は、私が夕食の買い出しに行くまで続いた。

 

その間妻はリビングのソファで横になり、リラックスした時間を過ごしていた。「やっぱり家が一番だぁ」と、何度もそのようなことを感慨深そうに呟いていた。それを聞いて私も嬉しい気持ちになる。

 

夕食は鍋を食べた。このところひとりでばかりご飯を食べていた私は、家族と食べるご飯のおいしさを改めて噛みしめていた。久しぶりに暖かな満足感が腹を満たす。

 

その後は娘と一緒にお風呂に入った。まだ風邪が完治していない娘は、たまに咳をし、鼻水も垂らすのだが、とにかく元気いっぱいだ。お風呂でも何度も大笑いし、楽しい時間を過ごした。

 

寝るときは家族3人でベッドに入る。娘はまだ遊び足りないのでもぞもぞと動き、妻とは毛布をひっぱり合う。

 

ひとりで寝る方がどんなに伸び伸びできるだろう。でも不思議なことに、私はこの状況の方がすぐに眠りにつくことができるのだった。

 

家族が一緒にいるのっていいな。改めてそう感じた。

 

ひとりの方が確かに「楽」なんだけど、家族といるとそれが「楽しく」なる。

 

今日からまた、楽しい生活が始まるのだ。