いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

妻とふたりきり

昨夜は妻とふたりで岩盤浴に行ってきた。

 

ばぁばとじぃじの粋な計らいで、夜のあいだ娘を預かってくれ、夫婦だけの時間を作ってくれたのだ。ふたりだけで外に出かけるのは、実に数年ぶりのことだった。

 

娘連れだと絶対に行けない所、ということで行き先はすぐに決まった。受付を済ますと、専用の服に着替え、漫画を選び、隣同士に寝そべりながら岩盤浴を開始した。

 

10分もするとジンワリと汗をかいてきた。もう10分もするとダラダラと汗が流れてきた。しかし汗はサラサラとしており不快ではない。私たちはモクモクと漫画を読み耽り、50分くらい経ったときに一度休憩を挟んだ。

 

一緒に飲んだポカリは美味しかった。数分ばかり涼むと、再び続きの漫画をもって岩盤浴の部屋へと戻った。そのような繰り返しで結局は4時間も汗をかき続けた。

 

その後は汗を流しに、男女別れて温泉につかった。悪いものが体内から出たからか、肌がツルツルになっているように感じられた。これがデトックス効果かぁ、とよく知らないくせに訳知り顔を決め込み、身体を洗った。

 

30分ばかりで合流すると、妻もツヤツヤした顔で嬉しそうな表情を浮かべていた。帰り道は会話も弾む。なんだかそのまま帰るのが勿体なくて、大した用もないのにマックやコンビニへと立ち寄り、お喋りをしていた。

 

妻と久しぶりにたくさん話せた気がする。普段もその機会がないわけではないのだけど、こうやって改まった時間があると、なお一層話しやすくなるのは事実だ。

 

将来子供が親離れをしたら、こうして妻とふたりの時間がまた取れるようになるのかと思うと、楽しみになった。願わくば、それまで夫婦仲良くいたいものである。

 

家に帰ると、娘は私たちを笑顔で迎えてくれた。素敵な時間をくれたじぃじとばぁば、そして娘には感謝だ。