いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

MONKEY vol.19 サリンジャー ニューヨーク

柴田元幸の文芸誌『MONKEY』の最新号を読了した。

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この文芸誌を買うのは2回目である。前回はvol.1のポール・オースター特集の際。今回はサリンジャー。つまり、好きな作家が特集された時に買っているといえる。

 

内容としては、冒頭の若きJ.D.サリンジャーが書いた短編と、それを掲載していたアメリカ文芸誌『story』についての解説、表紙イラストも担当したイラストレーターR.O.ブラックマンのインタビュー、巻末のF・スコット・フィッツジェラルドの短編が特に面白かった。

 

文学性に富んだ良い文章を読むと、自分も腰を据えて“練った文章”というものを書きたい気持ちにさせられる。ここに書く軽いものなどではなくて、何度も何度も推敲を重ねた後に完成させるような、そんな文章を。

 

そして、掲載されていたサリンジャーフィッツジェラルドの代表作もまた読み返してみたくなった。前者は『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を、後者は『グレート・ギャツビー』を、今読んでいる2冊の小説を読み終えたら、手に取り再読してみたいと思う。

 

今回久々に読んで『MONKEY』は良い文芸誌だなぁと再確認できた。大好きな翻訳家、柴田さん監修というだけでそそられるので、今後も今のペース(年3回)での刊行を続けて欲しい。また好きな特集の時に買おう。