いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

クリームシチュー

冬になると無性に食べたくなる料理がある。

 

私の中でそれは『鍋』と『おでん』と『クリームシチュー』だ。昨夜は妻がその中のシチューを作ってくれた。

 

私は心躍った。そして舞い上がるがままに3杯ものお代わりをしてしまった。でもそれも仕方がない。季節は冬で、そこにシチューがあるからだ。

 

今や私の『冬の大三角形』とも言えるその三品だが、思えば、小さい頃はそこまで思い入れのある料理では無かったように思う。大人になってから、もっと具体的に言えば、大学生になり実家を離れたタイミングで、これらの料理を意識しだし、好きだということに気づいた。

 

ひとり暮らしの男子学生の食卓には、それらの料理はまず並び得ない。まぁ、コンビニのおでんだけは、気軽に食べることができたのだが。

 

なにはともあれ、私は昨夜満腹になるまでクリームシチューが食べられて幸せだった。暖かくて、優しくて、まろやかで、ほんのりと甘い。いつもは苦手なニンジンだって、シチューに浸せば格別に美味しくなる。

 

幸せだなぁ。4杯目の最後のひとしずくを飲み干しながらに、私はそう思った。まだ11月、冬ははじまったばかりだ。今季はあと何回シチューを食べれるだろうか。

 

鍋は早くも高頻度で食卓に並んでいるので、次はおでんが食べたいな。卵に大根に餅巾着。たまりませんな。