いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

アナとエルサの雪遊び

アナと雪の女王』に娘がはまっている。

 

といっても今話題の2ではなく1の方だ。先月テレビで放送されたものを録画し、それを何度も見返している。

 

彼女は劇中歌が流れると一緒になって踊り、歌い出す。今では映像を観なくても、ひとり何役もこなし、そのシーンを再現することができるほどだ。

 

彼女は家を広々と使い、必要に応じてその場にあるものを用いていく。たとえばカーテンにくるまったり、ソファで飛び跳ねたり、といった具合に。

 

そんな娘と昨夜ふたりで寝ていると、途中から映画のワンシーンを再現しはじめた。

 

幼少期のアナとエルサのひとまくだ。

 

寝ている私をエルサにみたて、娘は私の上に飛び乗って遊びに誘う。エルサは寝たいのでそれを軽くあしらうが、アナはエルサの上で仰向けになり、とにかく遊びたいのだと口にする。空も起きてるから、と言うのだ。

 

そんなアナにエルサは「ひとりで遊べば」と言い放ち(それを口にしなかったら娘に耳打ちされた)、軽く押しのける。しかし諦めないアナは再び身をすり寄せ、含みのある表情でゆっくりとこう口にするのであった。

 

「雪だるまを作るのはどぉう?」

 

その言葉に気が乗ったエルサ。アナとエルサはベッドを抜け出し遊び始める。そしてなぜかここから、娘がエルサ役を引き受けるのであった(楽しいからだろう)。

 

彼女は両手をくるくると回し魔法玉を天に放る。足を踏み降ろすと一面に雪景色が広がる。雪だるまのオラフを生みだし、雪ですべり台をつくり、飛び跳ねるアナのために、魔法で足場をつくっていく。

 

しかし途中で足を滑らせ、魔法をアナに当ててしまう。動かなくなるアナ。それを抱き寄せ、悲痛な叫びをあげるエルサ。そんなところで、娘の再現劇は終わる。

 

満足げな娘に私は楽しかったねと言う。そして、じゃあそろそろ寝ようかと、身を傾け寝る体勢へとはいった。

 

すると娘は「エルサ」と言い、ふたたび私に飛び乗ってくるのであった。またあの場面のふりだしへと戻ったのだ。寝ているエルサ(私)がその場にいる限り、この場面は何度でも繰り返すことができる。

 

そんなわけで昨夜はこの場面が8回もベッドの上で上映された。あまりに繰り返すので、私は笑ってしまった。