いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

わるい子

昨夜は娘がわるい子だった。

 

妻や私の言うことを聞かず、とにかくわがまま放題に振舞っていた。原因はわかっている。風邪をひいて前日皆から甘やかされたからだ。すぐに元気になったのだが、特別扱いされる心地よさを引きずってしまったようだ。

 

特に夕飯を食べる際が酷かった。何度言っても席を立ち、ご飯を食べ終わる前から遊び始めてしまう。暗いところに連れて行くという罰を与えたり、放置してみたりと、色々と試行錯誤してみたのだが、その場は反省するものの、すぐに同じことを繰り返し堂々巡りだった。

 

最後は妻と私で交代をしつつ、机に付きっきりとなって細かく叱りながらご飯を食べさせた。2時間半をかけ、なんとか完食させられたのだが、娘にはあまり響いておらず、次も同じことを繰り返しそうな予感がある。

 

娘は私が冷たい態度をとると、こんなことを言った。

 

「ぱぱは、〇〇ちゃんのこと、すきくないの?」

 

彼女の頭には『嫌い→怒る』という方程式しかないため『好き→怒る』ということが理解できないのだろう。難しいよな。でも、好きだからこそ叱っているんだよ。

 

でも娘の気持ちもわかるのだ。コロナの蔓延や妻の療養で、なかなか外遊びができない。せっかくばあばも来てくれているというのに。そりゃストレスも溜まるよな。

 

せめてもと思い、夜ふたりで寝るときにベッドの上で少しだけ遊び、おしゃべりをした。娘とたくさん笑い、ささやかだけど楽しい時間を過ごした。娘に対する愛情が、しっかりと伝わっていればいいのだけど。