いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

任務完了

今週で重要な任務をやり終えた。

 

コロナ蔓延に伴う、職場の『ロケ分散対応』が完了したのだ。私がその責任者を任されていた。まっさらだった別ビルの空きフロアに、ゼロから職場環境を構築した。

 

それもただのオフィスとは違い、在宅勤務ができないほどの現場メンバが使う職場のため、専用の端末やネットワークなど、特殊な環境も揃える必要があった。通常納期なら4ヶ月以上と言われたものもあった中、各種調整に奔走し、約1ヶ月でロケ運用開始を実現させた。

 

とても大変だったが今は充実感に包まれている。その環境を使い始めた人達の感想も思いのほか上々で、何人かからは直接お礼を言われた。「よく1ヶ月でここまで」そんな嬉しい言葉には思わず口元を緩めてしまった。

 

ただ、私に全責任を押しつけていた上司はというと、各種対応はすべて私にさせたくせに、お世話になった関連部や幹部(偉い人)への完成報告だけは、我が物顔で真っ先に行っており、思わず呆れてしまった。

 

しかし、そんなことももはやどうでもいい。自分は急遽担わされた重要な任務を全うしたのだ。これで他の企画職の社員と同様、在宅勤務で仕事をすることができる。

 

そのことが何より嬉しい。これで心の平穏を少しは取り戻せる。外に出て、ウイルスを家に持ち帰るかもしれないという恐怖と、もう必要以上に戦わなくて済むのだ。

 

また、この状況下で任務をやり遂げたことは、将来にとっての自信にもなるだろう。あとはこのまま気持ちよくGWに入れることを願う。もう何事も起きてくれるな。