朝起きてから娘を眺めていて、幸せな気持ちになった。
彼女はいつだってとても楽しそうにしているからだ。私を誘っておままごとを始め、朝食を食べた後はアニメに合わせて一人舞台を興じていた。
休日だけ楽しい気分になる私たち大人とは違う。娘は平日休日関係なしに、いつだって楽しそうに笑っている。
そう思うと、7日あるうちの「2日だけが楽しい」私たち大人の生き方が、なんだかおかしなことをしているように思えてきた。週の大半が楽しくないだなんて、なんて勿体ないことをしているんだろう、と。
そんな私を尻目に、娘はなおも楽しそうに遊び続ける。きっと私が子供の頃もそうだったのだろう。そしてその背後には、両親の7分の5の苦労があったはずなのだ。
そうだ。私の「楽しくない5日間」は、娘の「毎日楽しい」のために捧げていると思おう。そのように考えれば決して不毛だなんて思わない。だって楽しそうな娘を見ているだけで、こんなにも嬉しい気分になるのだから。