いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

皆で困難を乗り越える

結局、昨夜も深夜0時に家に帰りついた。

 

トラブル対応でしばらくはこんな感じが続くだろう。私はトラブルに関わる当事者ではないのだが、ヘルプとして彼らを支える役を任されていた。タイトなスケジュールとプレッシャー、それらが私たちに襲いかかる。

 

とても大変だ。メンバは皆寝不足で、当事者たちに至っては数日前から徹夜もしている。そんな頭も回りづらい状態にある彼らに代わり、事態収束に向けた筋道を立て、合理的に導いていくのが私の役目だと捉えている。

 

もちろん私も連日残業で疲れている。しかし不思議とやる気に漲っていた。なぜなら当事者メンバがとても頑張っていて、彼らの力になりたいと心から思えるからだ。

 

また彼らはことある毎に、謝罪とお礼の言葉を口にしてくれる。それを聞くたび、彼らの力になれていることに喜びを感じられるのだった。冷淡だと思っていた自分にそんな感情があるだなんて。小さな驚きを感じていた。

 

昨晩、その日の目標としていた整理事項までを終え、対応メンバたちと労いあいながら解散した。同じ境遇を経験することで、自然と絆が生まれていた。「明日も頑張りましょう」、そういって笑顔で先輩と別れた。

 

しかし、家に帰ると問題が発生していた。

 

暗い寝室から妻に呼ばれ、私が赴く。話を聞くと、娘が夜から発熱しているとのことだった。体温計で測ってみると39度弱。幼稚園で病気をもらってきたようだ。

 

私は会社で周知されたルールに基づき、すぐさま課長に連絡を入れた。コロナの可能性もなくはないため、家族で発熱者が出た場合でも、上長への報告が必要なのだ。

 

電話越しの課長判断で、とりあえずは自宅待機をすることとなった。そして結局、今朝も娘の熱が下がっていなかったため、在宅勤務も諦め、年休をとることにした。

 

まっさきに浮かんだのは、一緒に頑張ってきたメンバに対しての申し訳なさだった。しかし私はあくまでサポート役なので代替えはきく。ただ珍しくやる気になっていただけに、心で燃え立った炎のやり場に少々困った。

 

でも、まだ私が役に立てる場面は来週以降でもきっとあるはずだ。そのため、まずは娘の看病に徹し、安全性もしっかりと確認した上での仕事復帰をめざしたい。