いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

公園で惨めにも横たわる

昨日は公園で横たわるという醜態を晒した。

 

娘が幼稚園の同級生と遊ぶというので、私も公園について行った。妻に任せ、留守番する予定だったのだが、娘に同伴を熱望されたからだ。

 

娘と同級生ふたりを相手するということで気合を入れて公園に向かった。同級生の子とも顔馴染みで、前に家で遊んだことがあった。

 

ふたりは再会を喜び遊び始めたが、すぐにそれぞれが別のことで遊び出した。なんとなく一緒に遊ぶよう促してみたのだが、それぞれが好きなことをしたいようで、なかなか歩み寄らない。結局、おやつ休憩をとり仕切り直しをした。

 

遊びを再開すると、ふたりは大きな滑り台で一緒に遊び始めた。私も嬉しくなって一緒に遊ぶ。ふたりは次第に滑り台を逆に駆け登る遊びに夢中になっていった。靴が滑りなかなか登れないふたりを尻目に、私は手本とばかりに力技で上まで登りきり、ふたりの興味をひいた。

 

しかしここで子供たちが裸足になった。するとペタペタと上まで身軽で登れるようになる。焦った私は更に彼女らを感心させようと、手を使わずにダッシュで駆け上がることに挑戦した。しかし靴が滑り、疲れも溜まってきていたのでなかなか頂上まで届かない。そんな私を笑いながら、子供ふたりはすいすいと登って行った。

 

全速力ダッシュを繰り返したことで私は激しい息切れに襲われた。ふらふらと妻たちの待つベンチへと戻る。そこで腰を下ろすと、視界が回り始めた。過去にも経験がある。まずい。

 

私は倒れる前に、ベンチの裏に回って自らで横になった。経験則から、その体勢にならなければ激しい目眩と嘔吐感に襲われることとなる。私に気づいた妻たちや子供たちが心配して声をかけてくれる。私は血の気の引いた顔だが、なんとか応えることができた。大丈夫だよと。

 

15分ほど横になり、なんとか立ち上がれるまでになれた。様々な原因があるが、ひとつにマスクをつけたままの全力疾走があっただろう。いわゆる酸欠である。“エアリズム”という名前に期待を寄せすぎていたのかもしれない。

 

最終的には、ふたたび子供たちと滑り台で遊べるまでに回復した。しかし娘を抱きかかえて帰宅した後は、ここ近年ないほどの疲労に包まれた。息子と遊ぶときはこんなものじゃないだろう。今のうちから体力をつけていかなければ。