いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

犠牲を伴う出社残業

昨日は久々に出社した状態で残業が発生した。

 

ここのところたまに出社しても定時では一度家に帰り、家族のもとで時間外業務をするようにしていた。妻が子ども2人を見るのは大変だし、私としても後ろ髪を引かれて働けないからだ。

 

しかし昨日は部長にマンツーマンで捕まり、なかなか帰ることができなかった。部長もたまにしか出社しない私を思って、現在直面している業務に対する助言をまとめて実施しようとしてくれたのだろう。しかし打合せはどんどんと延長し、結局はMAXの時間まで残ってしまった。

 

家に帰ると疲れ果てた表情の妻が食卓に座っていた。途中LINEでも娘がご機嫌ななめだということは共有を受けていた。状況としては子どもたちは既に就寝していたが、その代償として妻の精神は引き裂かれているようだった。ぽつぽつと会話を始めると、彼女の頬に涙がつたう。

 

妻の話では子供たちも大いに泣かせてしまったようだ。ふたり同時には相手できない。また赤ちゃんである息子のため、娘はひとり寂しく寝室で眠ったらしい。それを聞いて胸が痛んだ。

 

自分も遊んでいたわけじゃない。仕事でとても疲れていた。いつも以上にも頑張った。しかしその頑張りは、家族の笑顔に繋がらなかった。それどころか、そのせいで家族に涙をたくさん流させてしまった。やらせない気持ちが募る。

 

これがコロナがなく、今ほどリモートワークができない状況だったらどうなっていたのだろうか。思わず想像が廻り、恐ろしく思った。

 

今後もできることは変わらない。できる限り在宅勤務をして、出社を最低限にする。出社が必須の時は一度切り上げて、家で分断業務をする。でも今回のようにできない状況もまた出てくるだろう。そう思うと気持ちが暗くなった。

 

仕事も家庭も、今が正念場だなあと改めて実感させられた。できる限りで頑張るしかない。