いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

先行投資

会社でまた部長と長く話し込んだ。

 

現在任されてる難解な仕事において私の進捗が芳しくないからだ。遅くまで話したことで分断業務の機を逸し、結局会社に残って仕事した。

 

誰がやってもすぐには答えがでない仕事だ。長年皆がその必要性を唱えていたものの、厄介すぎて誰もが手をつけなかった仕事。しかし今の職場に来たばかりの知識のない私以外がやれば、もう少し効率よく進められるのだろう。

 

それでも時間がかかる私にやらせるのは、この仕事を通して、私を早期に立ち上がらせる為なのだと捉えている。いわば力技。確かにこの仕事が形になれば、これについては会社で一番詳しいという確固たる軸を作ることができる。

 

つまり上司たちは、現在私がかけてしまっている『焦ったい数ヶ月』を先払いする代わりに、それ以降の飛躍的な活躍を期待してくれているのだろう。まさしく先行投資である。

 

その育成的な狙いもわかるので、なんとか期待に応えたいとは思っている。しかしいかんせん苦しい。でも、逃げるわけにはいかないのだ。

 

それにしても、今の部署は会社のエース級ばかりが揃ってるので、周りにもすごいと思える人が何人もいる。経験の差があるとはいえ、例えば1年後に自分はこのレベルになれるものだろうかと、ふと不安がよぎることもしばしばだ。

 

ただ、そんなすごい人たちも、それ相応に時間をかけて努力している姿は見ている。つまりは誰もが苦しみながら、今の自分を築いたのだ。

 

自分はどうなりたいか。改めて自分に問うべきときが来ているように思う。分岐点に今いる。