いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

薄暗いフロア、小さな陽だまり

また凍える夜が戻ってきた。

 

あの暖かい週末は何処に?こんな日に限って出社し、こんな時間まで残り、いま帰っている。

 

こんなに寒いだなんて、緊急事態宣言を出した方がいいのではないか。いや、もう出てるのだった。ならなぜ私はこんなにも出社している?どうやら社員の命よりも大事な仕事があるらしい。

 

そのような愚痴はさておき。引き続きハードな週を送っている。ここ二日間は、子供たちの寝顔と寝起き顔しか見ていない。妻にもそのぶん、たくさんの負担をかけているのだろう。

 

週末に予定していた四連休にも、暗雲が立ち込めている。残りの二日もなんとか頑張って、どうにか死守したいとは思っているのだけれど。

 

ただそんな中でも、ささやかな喜びがあった。職場フロアを歩いていた際、同じタイミングで同じ部署から異動してきた同僚達と話せたのである。ほとんどの人が在宅勤務をしている中、出社し、この時間まで残っている者同士。私が愚痴をこぼすと、たちまち二人も同調した。

 

前の職場はなんて楽だったか。今の職場がどんなに地獄か。出世なんてもういいから、すぐにでも楽な部署に異動したい。皆考えていることは全く一緒だった。コロナが無ければ呑みに行くところである。この感情を抱いているのが自分だけではないと知れて、なんだかほっとした。

 

明日は一日だけ在宅勤務ができる。相変わらず残業はするだろうが、家族とは一緒にいられる。この週を走り切るため、心を整えたい。