いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

自動開閉

一度使うとやめられないものがある。

 

我が家のゴミ箱もそのひとつだ。年末あたりに自動で蓋が開くタイプのものに買い換えた。

 

キッチンに置く、家の中で最も大きな主力ゴミ箱をである。生ゴミ等も入れることがあるので、臭いを防ぐため蓋は必須である。それまでは手や足で蓋を開けるタイプが置かれていた。

 

しかしセンサで自動開閉するゴミ箱に変えて以来、その便利さの虜となった。料理中など手に遊びがないときにはとても助かるし、そうでないときでも、蓋なしと同様の手軽さで一手間を介さずゴミが捨てられるのはストレスがない。

 

一度体験したら元の手動タイプには戻れない。そのことを、昨日ゴミ箱の電池が切れたときに改めて実感していた。エネループを充電している間、なんとも不自由を強いられたからだ。

 

世の中には便利グッズが溢れている。中には、そんなものにそんなお金をかけてまで、と思うものも存在するのだが、きっとそれらのグッズも、使ってみたらやめられなくなるのだろう。

 

ささいな一手間でも、日々使うものなら積み重ねは侮れない。逆にささいな心地よさも、積み重なると大きな喜びになるのだ。

 

今朝フル充電できた電池をはめ直し、ゴミ箱のスイッチを入れた。彼は昨日の不始末を取り戻したいかのように、しゃかりきな様子で蓋を開閉させていた。これからも、よろしく頼むよ。