いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

シュッとした顔つき

息子の顔はいまのところ良い感じだ。

 

男の子なので妻の遺伝を濃く引いているのか、顔の造形が美形である。目もぱっちりしていて、今のところ欠点というパーツが見当たらない。

 

眉毛も優しい角度に引かれており、人畜無害なおっとりとした雰囲気を纏っている。現代のモテ路線ではないか。妻とは「これは将来有望だ!」と親バカ談義に花を咲かせている。

 

娘も今はとても可愛いのだが、昔の写真と見比べると、赤ちゃんのときはもっと垢抜けていなかったように感じる。息子もぷくぷくしているのだが、なんだかシュッとしているのである。

 

娘は私の血を多くひいたのかもしれない。思春期になり「私もママに似たかった!」と言われたらどうしようか。反抗期には高い確率で言われそうな気がする。覚悟しておかなければ。

 

子供の顔というのは成長と共に大きく変わっていく。そのことは娘を四歳まで育ててみて、とても実感していることだ。どんどんと良い方に洗練されていき、顔つきが整っていく印象だ。

 

それゆえ、息子への期待は高まるばかりである。今の時点でもシュッとしているのに、もっと成長したらどんなになってしまうのかと。

 

しかもここのところ、二重の線も瞼に現れ始め、さらに目周りがカッコよくなってきた。

 

私は彼が時代とマッチしたイケメンに育ち、人生をイージーモードで渡り歩いていくことを想像すると、思わず嫉妬してしまうのだった。素直に「ズルい!」と思ってしまうのだ。

 

妻は私のその感情を面白がっていた。やはり同性だからゆえの心境なのだろう。でももし本当にそうなったら息子には言ってやるつもりだ。

 

「お前がイケメンなのは、俺が美形のママと結婚したおかげなんだぞ」と。感謝して欲しい。