いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

美容室帰りの娘

娘が久しぶりに髪を切った。

 

ラプンツェルやエルサ等、髪の長いプリンセスに憧れている娘は、なかなか美容室へと行きたがらない。そのため妻が前髪を切る等して凌いでいた。

 

しかし昨夜、お風呂上がりにドライヤーで髪を乾かしている際、あまりに乾かす時間が長いので、ついに娘がしびれを切らした。チャンスの到来だ。

 

「髪を切ればドライヤーが早くなるよ。量を減らすだけで長さは短くしなくていいんだよ」。そろそろ髪を整えたかった私と妻は、言葉巧みに誘導を試みた。結果、美容室に行くと娘が決断してくれた。

 

そして本日、気持ち変わりをする前に善は急げと、妻がさっそく美容室を予約してくれた。私が在宅勤務中に出掛け、約一時間ほどで帰ってきた。

 

前髪が短くなり眉毛が露わになっている。全体的に髪の量が減り、肩に掛かった毛先が軽やかにカールしている。どうやらセットもしてもらったようだ。サイドの部分もふんわりと膨らみ、より女性らしくなったように思えた。

 

一言で言うと可愛い、ということになる。私は可愛いねと娘に言った。すると、娘はまんざらでもない様子でもったいぶった流し目をよこし、首を斜めに傾げた。照れくさいけれどもっと褒めて欲しい、そのようなわかりやすい反応を愛らしく示していた。

 

やはり女の子にとって髪を切ることは大事なイベントらしい。妻も娘の出来上がりにはとても満足しているようで、自分も切りたいと羨ましがっていた。

 

なんにせよ、満足な出来に仕上がって良かった。今夜からはシャンプーするのも、ドライヤーをかけるのも、かなり楽になることだろう。