いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

キッズルームでの交流

今日はリフレッシュ曜日。

 

在宅勤務を定時で上がると、マンションの1階にあるキッズルームに娘を連れて行った。

 

貸切を期待していたが先客がいた。ただ窓から覗く限りではその姿には見覚えがあった。扉を開くと娘を呼ぶ声があがる。やはり娘の同級生の家族であった。友人本人はいないものの、顔見知りであるお姉ちゃんとお母さんが娘を歓迎してくれた。

 

娘がさっそく遊びの輪に駆けて行ったので、私も軽く挨拶をしながら入室した。部屋にはもう一組の親子もおり、二組は親子共々仲が良いようで、子供たちは一緒に遊び、ママたちもお喋りに興じていた。

 

私は、まあここら辺かな、という位置に陣取り、娘が他のふたりと一緒になって遊ぶ姿をしばし眺めていた。ママさん達の会話を邪魔するでもなく、子供達を静かに見守っていよう。そう思っていた。

 

しかし子供たちの最年長にあたる女の子(小学2年生らしい)が、いきなり私にジャンケンを仕掛けてきた。なんと人懐っこい子か、と思いながらも応えて手を振り出す。「かったー!」その子は喜びの声を上げた。それをきっかけに、もうひとりの男の子も私に駆け寄り、笑顔でジャンケンを挑んでくる。

 

そんなふうに、いつのまにか子供たちに囲まれ、私は遊びに巻き込まれて行った。ふたりともとても社交性があり、快活で好感の持てる子供たちだった。

 

子供たちと遊びだしたことを受け、ママふたりもきっかけが持てたのか、私に話しかけてくれた。

 

まずは妻とも交流のある方のママ。共通の話題もありスムーズに会話が弾む。次にもうひとり面識のない方のママだが、こちらも男の子の愛らしいキャラクターもあり、それを話題に愉快に話ができた。

 

親同士の会話も生まれたことで、子供たちからは更に懐かれ、どんどんと遊びに引きずり込まれていく。その場にいる唯一の男親ということもあり、何をしても子供たちに喜ばれたので私も嬉しかった。

 

最終的にはすっかりママたちとも子たちとも仲良くなり、短いながらもとても楽しく有意義な時間を過ごすことができた。みんな同じマンションだし、子供たちの歳も近いので、また今後もいろいろと付き合いを持つ機会もあるだろう。

 

私は仕事直後でまだ社交性スイッチがオンになっていたのも攻を奏し、なかなか良い感じで終始振る舞えたなと手応えを感じた。きっとママたち子たちからの印象も悪くないだろう。娘と妻が付き合いのある相手だっただけに、父親として夫として、しっかり自分の役目を果たせたことに嬉しさを覚えた。

 

今日は仕事に後ろ髪引かれる中での定時上がりをしていたので、少しだけもやもやとしていた面があった。しかしその後のプライベート時間を有意義に過ごせたことで、定時上がりをしたことに肯定感を持つことができた。やはり子供たちと遊ぶのは楽しいな。私自身もとてもリフレッシュできたのだった。