柴田元幸と高橋源一郎の対談をまとめた『小説の読み方、書き方、訳し方』を読了した。
柴田が訳した作品を読んだ流れで購入した。先日このふたりによるラジオもあり、それが聴き応えあったというのも本書を手に取った理由のひとつだ。
柴田元幸と村上春樹との対談ものはこれまでも良く読んでいた。そのため今回も期待値高めで読みはじめた。しかし、私が高橋のことを作品・人柄含めまったく知らなかったということが要因により、それほど熱中して読むことができなかった。
また、海外文学の話にはある程度ついていけたものの、日本文学については勉強不足でついていけない部分が多かった。もっと知識をつけた状態で読めば、楽しい発見も多かったに違いない。
ただ、途中ででてくる二人がそれぞれに選出した「海外文学30冊」「日本文学30冊」はとても参考になった。興味は惹かれながらも未読だった作品も多く含まれていたので、機会をみつけて読んでみたいなと思っている。
いつか高橋の作品も読んでみたい。そして日本の文学作品をより多く読んだ後に、本書も再読しよう。