いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

カピバラになりたい

ニトリにいきたい!」

 

そんなわけでニフレルに行ってきた。娘は言い間違えていたものの、なかなかいい提案だったのだ。

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感染対策が徹底され、入場規制もされている園内は、人も疎らで息苦しい感覚にはならなかった。

 

ゆっくりと時間をかけ園内の動物たちを観察した。娘も以前来た時よりも動物たちに興味を持っており、彼女の発見が私たちにとっても新鮮であった。

 

プロジェクションマッピングのエリアでは無邪気に遊び、放し飼いの動物たちには目と鼻の先にまで近づいて、しげしげと観察していた。

 

私もぼうっと惰眠を貪るカピバラの方を向き、羨望の眼差しを注いでいた。思うがまま、本能のままに生きている彼らを見ていると、人間に生まれた自分は負け組であるかのように思えてきたのである。

 

動物たちは私たち人間のことをどう見ているのだろうか。気にさえしていないのかもしれないな。

 

また、最近生まれたというミニカバの赤ちゃんも見れて癒された。カバという動物への興味は尽きない。以前別の動物園で見た時も、その想像を超える巨大さに目が離せられなくなったのを覚えている。

 

順路を一周見終わった後はフードエリアに戻り、そこで軽食を食べた。快適な空間で楽しいひとときを家族みんなで過ごすことができた。

 

遊びにきた記念として、娘にはペンギンのぬいぐるみを買ってあげた。私もカバの何かしらが欲しかったのだが、やはり実物のもつ異様な可愛さはなかなかグッズでは表現できないようだった。

 

私も彼らのように食事の心配もせず一日中のほほんと生きていけたら。そんなふうに羨ましがるのは、きっと自由に動き回れる立場ゆえなのだろう。

 

それはわかっているものの多忙な日々を送っているとやはりそんな羨望も抱いてしまう。カピバラ…。