いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

音楽をまとう

我が子たちは音楽が好きである。

 

5歳の娘は歌うのも踊るのも大好きだ。怒られて泣いた直後であってもひとりでに歌い出すし、動画を流せばテレビの前でいつまででも踊り続ける。

 

きっと彼女をこんなふうにしたのは私の影響だ。休みの日はスピーカーで音楽を流し、気分がよければ好きなように舞っている。特に今の激務な部署にくる前は、お気楽な日々を過ごしていたので、いまよりも高頻度で歌い踊っていた。

 

そんな私の影響で、人は気分のままに歌い踊るものなのだと、幼少期の娘は覚えたのであろう。いつしか私と一緒に歌い、踊るようになった。今では私よりもよく歌い、よく踊っている。

 

そして、そんな音楽好きの性格は、1歳の息子にも確実に継承されている。ご機嫌に娘が踊り出せば、彼も一緒に身体を揺らし、リズムに乗る。

 

オモチャでも、手で叩くと音が鳴るボンゴのようなオモチャがお気に入りだ。音に合わせて身体を揺らし、愉快そうに声を出している。いくらでも叩き続け、楽しげな音楽をいつも身体に纏っている。

 

必然的に家の中が騒々しいのだが、それは子供のいる生活の醍醐味であろう。突然歌い出し、踊り出し、太鼓を叩けば愉快なメロディが流れ出す。気分が沈んでいるときは、それにだいぶ救われている。