いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

リトルブレイバー

1歳の息子は見ていて危なっかしい。

 

男の子とは皆がこうなのだろうか。なんでわざわざそんな…と言いたくなるほど、敢えてリスキーな行動をとりたがるのだった。

 

不安定な乗用カーの上に立ち上がったり、ソファの背もたれによじ登ったり。無駄に走り回り転んだり、頭をぶつけたり。娘のときはここまでなかった気がする。私も子供の頃はこうだったのだろうか。

 

痛い思いをすると大泣きするが、しばらくするとケロッと忘れて同じ事をやりはじめる。学習能力がまだ備わっていないのはわかるが、おバカだなあと、思わず笑ってしまうのであった。

 

そして危ないことをするときほど、彼は得意げに笑っている。きゃはっと笑い、不敵ともとれる笑みを浮かべる。私達がダメだよというほどその傾向が強くなる。我々をおちょくっているのかもしれない。

 

それでも危険な行動に挑戦することで、できることが増えてきたのも事実だ。だんだん自身の幅が広がっていくことに喜びを感じているようにも見える。

 

大きなケガさえしない限りは、これでいいのかもしれない。すり傷、かすり傷くらいなら、男の子であれば『勲章』とも言えるのかも。ふとしたとき、彼を観察しているとほんと面白い。成長する喜びを私も味わいたいなと、思わされたりもするのだった。