いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

プレイヴィル

サンタさんの手はふたつだから…もういっこか。

 

そう言って、娘が自身ふたつめとなるクリスマスプレゼントを考えはじめた。その発想はなかった。サンタさんから貰えるのはひとり一つ、そんな私たちの常識がひっくり返された。だってもうひとつのお手てで持てるじゃん。たしかに、仰る通りである。

 

そんな笑いに満ちた楽しい会話は、オープンカフェのテラス席で交わされた。久々に電車に乗ってのお出かけ。今日はアベノハルカスそばの天王寺公園を訪れていた。『てんしば』という開放的な芝生エリアがあり、そこにあるカフェで昼食をとっていた。

 

娘は自分で選んだキッズプレートを頑張って食べていた。食べ終わったらまた『ボーネルンド プレイヴィル』に遊びに行けるからだ。ワンデイパスを買って昼食前も小一時間遊んだ。とても楽しそうで、本当なら昼食抜きで遊び続けたかったのだろう。

 

美味しい昼食の後は、ふたたびプレイヴィルに戻った。娘はさっそく遊びはじめ、私はその後についてまわった。施設は室内だけでなく外のエリアもあり、今日は天気がよかったので、陽が出ているうちの大半を外で過ごした。

 

途中で妻とバトンタッチして息子とも一緒に遊んだ。息子もなかなか楽しそうに遊んでいた。小さい子用のオモチャも多かったので、興味を惹かれるがままに手にとり、そのたびきゃははと笑っていた。

 

それぞれが自分の遊びに夢中で、一緒に遊ぶことはなかったものの、ふたりとも楽しそうで安心した。どちらかが退屈してしまうのではないのだとすると、また連れてきたいなと思った。

 

結局は閉館時間の少し前まで施設内で遊び続けた。帰り道、ふたりは当たり前のように眠りについた。さんざん遊んだ後、眠っていれば家に帰れるだなんて羨ましい。そんなことを思いつつも、子供たちの満足そうな顔が見られて、私たちも嬉しかった。