いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

仲睦まじいふたり

娘の後を息子が嬉しそうについていく。

 

娘は柔らかなボールを拾い上げ、息子にこれみよがしに見せた後、今度はリビングの方へとそれを放った。娘がふたたびボールを追いかけ、ワンテンポ遅れて、その後をきゃっきゃと息子が追いかける。

 

5歳の娘が1歳の息子と遊んでくれている。最近前よりもこの光景をよく目にするようになった。息子もだいぶ安定して歩けるようになったし、我が家における冗談にあふれたノリにも、だいぶついてこられるようになった。

 

ゆえに、娘にとっても息子が遊びがいのある相手になったのだろう。もちろん、彼女が弟思いの優しいお姉ちゃんだということが、遊んでくれている一番の理由ではあるのだけれど。

 

息子が産まれてすぐのときにも思ったが、今もまた姉弟の年齢差が4歳でよかったなと実感している。子守りをする上でもそうなのだが、本人たちが仲良く遊んでいる姿をみると尚更そう思ってしまう。

 

息子もお姉ちゃんのことが大好きのようだ。彼女がいれば笑ってそばに寄っていくし、彼女が私にじゃれていると、真似して彼も覆い被さってくる。

 

歳をとればふたりの関係性も変化するのだろうが、願わくば、いつまでも仲のよいふたりでいてほしい。思春期という高い壁はあるものの、そのときにも、この絶妙なる年齢差がふたりの間に亀裂が入ることを防いでくれればと、心から祈っている。

 

シスコン、ブラコンでも全然構わないので、仲睦まじい、お互いを思いやれる姉弟であらんことを。もちろん、私たちも親としてそれを全力で見守っていき、ふたりの絆をできる限り繋ぎとめていきたい。