いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

退院

予定通り、一泊で病院を退院した。

 

そもそもが万が一に備えての入院だったので、これで当たり前なのだが、それでも、病院を出て外気に触れたときには一定の開放感を覚えた。

 

今回切除したポリープは検査に回され、後日またその結果を聞きにこなければならない。が、そこで問題がなければやっと結了となる。人間ドックから始まった今回の騒動も、そろそろ終着が見えてきた。

 

昨夜は日中に寝すぎていたのもあり、夜はなかなか寝られなかった。同室にいるおじいちゃん方々のイビキや物音もあって、なかなか長い夜を過ごした。

 

それでもワイヤレスイヤホンを耳栓代わりに、ラジオや動画の音声を子守歌にして、暗闇の中で静かに横になっていた。今の時代、インターネットと端末さえあれば、大抵の夜は乗り越えることができる。

 

午前中のうちに家に帰り着くと、起きたての娘が出迎えてくれた。とはいえ昨夜はシャワーを控えていたので、挨拶もそこそこに、すぐにシャワーを浴びた。髪を乾かし、清潔な身体になった後、子供たちや妻との抱擁を交わした。

 

解放感も相まって今日は外出したい気分だったが、娘が風邪気味だったので家で過ごすことにした。それでも昨日とは大違いだ。ひとつの部屋に四人いるのは一緒なのに。改めて日常の尊さを噛み締めた。

 

久々に皆でテレビゲームをした。夕食は鍋をつくり、身も心もあったかくなった。やっぱりおうちが一番だ。無事に帰れたことを、素直に喜びたい。