息子はかわいい盛りである。
ちょこちょこ動き回ったり、しげしげと絵本を眺めたり。テレビを見てダンスを真似してみたり、おもちゃで試すように遊んでみたり。
何か思うことがあれば、アウアウ声を出して、その姿はまるでピクミンのようだ。妻が最近アプリで遊んでいるので、尚さら息子に重なって見えてくる。
ピクミンみたいに笛を吹いて呼び寄せられたらいいのに。よく妻と言って笑っている。名前を呼べばこっちには来るのだが、どこか行きたい所を見つけてしまうと、どれだけ制しても止まってくれない。
ただ、オモチャの運搬くらいなら頼めばやってくれる。指示を与えていないときは、ふんふんと鼻歌っぽい声を出しながら、思うがままに楽しんでいる。
最近では甘えん坊にも磨きがかかっている。娘が幼稚園に備えて早く寝た日などは、ママもパパも独占できるのがわかっているみたいで、これ見よがしに愛想を振り撒き、しきりに抱っこを求めてくる。
おっぱいをせがまれる妻は少し大変そうなこともあるし、私も寝るときには上に乗っかられて苦しんでいるのだが、それでもやっぱり、その愛くるしさの前では何者も無力なのである。愉快な生活だなあ。