いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

うるさい方が寝る

5歳の娘のことである。

 

私は寝室においたデスクで在宅勤務をしている。遅くまで残業していると、就業の30分前あたりに娘がひとり寝るため部屋に入ってくる。

 

それでも私は変に気にかけず、仕事の電話を続けたりする。スマホもスピーカーフォンにして、相手の声まで聞こえる状態にしていることも多い。

 

ただ、そんな騒々しい状況の方が、娘がすんなり寝てくれるのである。今日も仕事を終え、パソコンを閉じて振り返ると、娘がぬいぐるみを抱きしめてすやすやと寝息を立てていた。

 

寂しがりな彼女は静かな環境だと、逆に寝付きは悪い。ほどよい雑音が、彼女を安心させるのだろう。

 

そういう意味では、1歳の息子も同じかもしれない。テレビの音を流していた方が寝落ちする。日中、ひとりほっておいてもいつのまにか寝入っているので、妻が出掛けた際などは本当に助かってる。

 

でも思えば、自分もそうかもだし、大抵の人がそうなのかも。調べれば論文も出てきそうだ。そもそも世の中には静かな場所の方が少なく、生き物全般は程よい物音がある方が安心できるのかもしれない。

 

夜は息子と私がふたりで寝ているが、息子は比較的早く、ぐっすりと寝てくれる。寝ている私が立てる物音やイビキが、彼にとっては心地いいのかもな。