いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

座り込む息子

食べものに関することは聞き分けの良い息子。

 

食べるときは座らなきゃだめだよ。そうママから教え込まれた息子は、食べ物を受け取ると、そこが床であっても座り込んで食べ始める。

 

こうすればもっと食べ物がもらえる。そんな下心が見え見えなのだが、清々しいほどの優等生顔で、床に座ってスティックパンを齧っているのであった。

 

ペットに芸を覚えさせたような気分になる。だが、食べ物を与えるといつでも嬉しそうに駆け寄ってくる彼は、わかりやすくて愛おしい。

 

最近は食べ物を求めるときは、口をタコのように突き出す。そんな彼にパンの袋やおにぎり、彼のスプーンを見せただけでも、キャハハと声をあげ喜ぶ。

 

食事用の椅子に自らよじ登り、固定してあげると、教えた『いただきます』のジェスチャーを何度も繰り返し皿が運ばれてくるのを待っているのだった。

 

この調子で食べ物で釣れば、色々と躾ができるかもしれない。ただ悪ノリの気持ちもふつふつ湧いてきてるので、変な芸は覚えさせないようにしなきゃ。