いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

首元のパール

ふと顔を上げると、とても綺麗な人がいた。

 

美人だなあと見惚れていると、それは鏡に映った自分であった。そんな話を「恥ずかしいんだけど」と前置きをした上で語ってくる妻。お茶目なやつだ。

 

最近新しい髪型にしてすごく似合っている。本人も気に入っているのだろう。オシャレをするのが前よりも楽しそうに見える。

 

そんな妻のアクセサリーを買いに今日は街まで行った。長らくお預けになっており、先日のクリスマスでも結局買いに行くことができなかったのだ。

 

妻は前々から欲しかったというパールのネックレスを選び、私の同意を得て購入した。子供たちが退屈してふたりともゴネまくっていたので、プレゼントを買ってあげたような雰囲気にはならなかったのだが、食事の時に律儀にもお礼を言ってくれた。

 

明日からの帰省にも持っていくそうだ。妻のオシャレの楽しみを、またひとつ増やせたのなら嬉しい。