いつかこの日々を思い出してきっと泣いてしまう

文学パパが綴るかけがえのない日常

退職への道②

辞めるときに気づく。あたたかい会社であったと。

 

今週頭に課長に退社の意を示し、本日、所属する組織の総括・総務課長との面談を終えた。この面談により所属組織の了承は、円満のうちにいただくことができた。残りは人事部あたりとの形式的な面談があるくらいだろう。

 

次の会社に向かう私に対し、どの方々もあたたかい応援の言葉をかけてくださった。

 

「いまの時代、転職くらいするよね」

「ポジティブな転職なら応援するよ」

「キャリアアップか!おめでとう!」

「残った仕事のことは全然心配しなくていいよ」

「もしも数年後、何か縁があってうちに戻ってきたい気持ちになったら、是非また一緒に仕事しよう」

 

なんでこんなにも優しいのか。この忙しい時期に非常識な。せめてここまでやってから出て行け。そんな言葉を浴びる覚悟もあった。しかし、そんな辛辣な言葉や嫌味は、誰からも言われなかった。

 

課長たちはもちろん、同僚や関連者に電話で直接報告した際もである。皆が皆、暖かいお言葉をかけてくださり、こちらは恐縮をしっぱなしであった。

 

さらには、残っている年休の消化についても、こちら側の都合を尊重してくれた。最終出勤日は希望通りの2月1日。次の会社の入社は4月なので、2月と3月はまるまる年休消化、2ヶ月間の春休みである。

 

当然の誠意として、来週の業務引き継ぎは責任を持ってやりきろう。そして、すべき人にはしっかりと挨拶をした上で、最良な形で、この会社を去ろう。